愛知県内に伝承されている民俗芸能を公開し、民俗芸能を始めとした伝統文化に対する県民の理解と認識を深め、保存・伝承の在り方について考える機会とすることを目的とし、毎年、県内の各地域を回って開催されてきました。今回は春日井市制80周年ということもあり、春日井市民会館で開催されたのです。地元春日井市からは、小木田・大留下・出川・神屋町の棒の手保存会が演技されました。
新城市からは鳳来寺田楽、刈谷市からは野田雨乞笠おどり、豊橋市からは豊橋鬼祭、一宮市からは島文楽、知多市からは尾張万歳、春日井市からは春日井の棒の手が披露されました。棒の手は、棒や刀を使った武術的な民俗芸能で、尾張と三河の国境を中心に多くの流派が伝承されているそうです。地元大留下ではお神楽も練習され、毎年お祭りの時に披露されています。
私は他の予定があって、後半の三河万歳から拝見しました。TVで一度観たことがありましたが、生演奏・生歌は初めてです。その後の棒の手では、長い槍で相手に迫り、すごい迫力のある演技を見ることが出来ました。他の地域の演技ですが、槍を傘に突き刺したり何度も飛び上がって槍を避けたりと、怪我はしないのかと冷や冷やしながら見ていました。会場からは大きな拍手が送られました。